ほしづきの里は、昭和55年に市立大船中学校の特別支援学級を担当していた3人の女性教師が、知的障害を持った教え子たちの卒業後の将来を強く案じ、障害者のための地域作業所を設立したのが始まりです。
工房ひしめきの名前は、この3人の干支が牛であったところから「犇」と名付けられました。
その頃から一貫していることは、
- ・障害も一つの個性である。
- ・まずは利用者の意見を受け入れる。
- ・上からではなく個性を認め育てる。
であります。
また、学校の教員等現場経験者や行政の福祉関連に従事さられた人材を役員やスタッフとして受け入れてきたことも当初から変わらない特性です。
経験豊富な人材によりきめ細やかな支援を行ってまいりました。そして、これからも変わることのないほしづきの里の伝統です。
ほしづきの里のもう一つの大きな優位性は、ビジネスとしての規模よりも、職員同士、利用者同士、職員と利用者がいつも意志が通じる距離感を保ち、日常の機微までも感じられる規模を維持して来たことです。経済効率も大切ですが「全体が見える規模」を求めて、これからも変わることなく続けていきたいと願います。
今後は、地域に対して、より知的障害者への理解を深めていただくための交流の機会を増やし、障害のある方も無い方も共生できる社会の実現に寄与していきたいと考えています。
理事長 片山 壽